
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から逃走した受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が逮捕された事件で、潜伏先だったとみられる向島(広島県尾道市)の留守中の家屋から、脱走理由などが書かれたメモが見つかったことが捜査関係者への取材で分かった。更に「4月24日夜に海を泳いで島から出た」という趣旨の説明をし、本州側へ渡った後、尾道市の無人の家屋に隠れていたと供述。盗んだバイクで同県竹原市の駅に行き、逮捕された4月30日に広島市に行ったと説明していることも判明した。愛媛、広島両県警は、逃走中の足取りについて詳しく調べている。
平尾容疑者は4月8日夕に逃走。広島県警によると、島北部で10日に車上荒らしに遭った車から平尾容疑者の指紋などが検出されて以降、足取りが確認されていなかった。
捜査関係者によると車上荒らしがあった場所の近くで、持ち主以外の何者かが屋根裏で生活していた形跡がある家屋が見つかった。発見されたメモに「刑務所内の人間関係に悩んで逃げた」との趣旨が記されていた。
平尾容疑者は調べに「本州側に渡った後、29日まで尾道市内の民家に潜伏した。市内で盗んだバイクでJR呉線・安芸長浜駅まで行き、30日に電車に乗って広島駅で降りた」などと説明。安芸長浜駅近くから、乗り捨てられたとみられるバイクが見つかり、両県警が関連を調べている。
一方、向島での潜伏先とみられる家屋について、両県警が複数回にわたり調べたにもかかわらず、平尾容疑者を発見できていなかったことも分かった。
捜査関係者によると、付近で窃盗被害が相次いでいたことから22日に訪問。家具などが見えたことから、人が暮らしている家とみて屋内には立ち入らなかったという。
24日夜になって平尾容疑者に似た人物が近くに設置された防犯カメラに映っていたことが判明。この家を再訪して屋内を調べたところ、屋根裏に何者かが潜伏した形跡があるのを見つけた。
また、平尾容疑者が逮捕される直前に利用したJR広島駅近くのインターネットカフェに、別人の健康保険証で入店し、約3時間滞在していたことも分かった。【小山美砂、東久保逸夫、中川祐一】
向島潜伏先に食料 所有者明かす
平尾龍磨容疑者が一時潜伏していたとみられる向島の家屋にカップ麺やパンなどの食料が置いてあったことが、所有者の女性(70)=奈良県在住=への取材で分かった。
家屋は木造瓦ぶき2階建て。島北部の岩屋山の南側斜面に沿って並ぶ住宅の中にあり、雑木林に面している。女性の夫(74)は広島県内の別の島出身。定年後に農作業をするため、十数年前に当時空き家だったこの家屋を購入した。リフォームし、現在は維持管理のため、2~3カ月に1度の割合で訪れているという。
4月は平尾容疑者が逃走する直前まで夫婦で滞在。玄関などは施錠していたが、1階風呂場の窓は閉めず、風通しのため網戸にしていたという。【熊谷仁志、李英浩】
https://mainichi.jp/articles/20180502/ddp/041/040/029000c
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