
憲法記念日の3日、改憲や護憲を訴える団体が東京都内で集会を開いた。自衛隊の活動を国内に限定させて歯止めをかける形での改憲を訴える第三極を模索する動きもあった。
改憲を目指す「美しい日本の憲法をつくる国民の会」のフォーラムには約1200人(主催者発表)が参加。安倍晋三首相のビデオメッセージが流され、気象予報士でタレントの半井小絵氏が「北朝鮮の核・ミサイル開発など危機的な状況にもかかわらず、国会では大切な議論が行われていない」と述べた。
東京都東村山市の会社役員、佐藤茂さん(67)は「国を守る部分が危ういという感覚を共有できた。野党が国会を空転させていることが腹立たしい」と話した。
改憲反対の署名活動を展開する護憲団体などの集会では、野党4党トップも演説。約6万人(主催者発表)が参加して安倍政権退陣を訴え、和光大の竹信三恵子教授は「平和ぼけという言葉があるが、憲法のありがたみが分からなくなっている」と警鐘を鳴らした。
3歳の孫を連れた千葉県船橋市の女性保育士(59)は「孫の世代で徴兵制が復活することがあったら大変。平和憲法を守らなければならない」と話した。署名は1350万筆集まり、5月末までに3000万筆を目指す。
憲法で自衛隊の存在を認めつつ「いかなる理由でも国外に出さない」と宣言する「立憲的改憲」を主張する学識者らの集会も開かれ、伊勢崎賢治・東京外国語大教授が「どの国も文民統制を考えている。憲法9条をどうするか国民的議論をすべきだ」と訴えた。
伊勢崎教授は国連などで紛争地の武装解除などに関わり、国連平和維持活動(PKO)部隊の交戦を経験した。「派遣先のPKO部隊が攻撃されれば自衛隊も交戦主体になるが、憲法はこうした状況を想定外にしてきた。PKOは文民警察の派遣などで貢献できる。安倍改憲とは別の形で改憲すべきだ」など、自民党改憲案も護憲派も批判した。【最上和喜、成田有佳、金子淳】
https://mainichi.jp/articles/20180504/k00/00m/040/070000c
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