2018年7月3日火曜日

中国・四国や九州で大雨 台風7号、災害警戒を

 台風7号は3日、長崎県平戸市沖の対馬海峡を北寄りに進んだ。中国・四国、九州には台風から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が安定しない状態が続いた。局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降る恐れがあり、気象庁は土砂災害や川の増水・氾濫に警戒を呼びかけた。

 台風は3日午後4時には平戸市の西北西約70キロの海上を時速約30キロで北北東に進んだ。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速(最大瞬間風速)は30メートル(45メートル)。中心から半径90キロ以内は風速25メートル以上の暴風域。

 レーダーによる解析の結果、高知県北川村付近や徳島県海陽町付近などで1時間に約120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を出した。徳島県那賀町では72時間降水量が500ミリ以上に達した。各地で強い風も観測され、長崎県の上五島空港では42.2メートルの最大瞬間風速を観測した。

 台風は今後、日本海で温帯低気圧に変わり、5日にかけて北海道、東北に近づきそうだ。

 4日午後6時までの24時間予想雨量は、多い地域で四国400ミリ、近畿250ミリ、東海、九州北部200ミリ、中国、北陸、関東甲信120ミリ、九州南部100ミリ。その後の24時間は東海、近畿200~300ミリ、四国、関東甲信100~200ミリの見込み。

 また、4日までに予想される最大風速(最大瞬間風速)は、九州北部30メートル(45メートル)、近畿23メートル(35メートル)、中国、四国20メートル(30メートル)。波の高さは九州北部7メートル、中国、四国、九州南部、奄美5メートル。

 北海道では前線が停滞して大気の状態が安定せず、日本海側を中心に大雨が降った。旭川市の石狩川下流や、深川市と沼田町を流れる雨竜川があふれ、田畑が浸水した。〔共同〕

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32558890T00C18A7AC8000/

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