立憲民主党など野党6党は2日、連休明けに国会審議に復帰する方針の検討を始めた。加計学園の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫元首相秘書官が学園関係者と首相官邸で会ったと認める意向を固めたことを受け、野党間の調整を始めた。野党6党はこれまで柳瀬氏を衆参両院の予算委員会で証人喚問するよう求めていたが、与党が主張する参考人招致でも応じる方向だ。来週中にも柳瀬氏の国会招致が実現する可能性がある。
立憲の辻元清美国対委員長は2日、柳瀬氏招致について「一番いいのは証人喚問だが、早く追及した方がいいという気持ちもある。どこで折り合えるか他の野党と相談したい」と述べ、証人喚問にこだわらない考えを示唆した。国会内で記者団に語った。
その上で辻元氏は「いち学校の関係者とか、県や市の担当者レベルでは首相秘書官とは普通は会えない」と指摘。「(柳瀬氏と加計関係者が会ったとされる)3年前から加計ありきのシナリオが作られていたのではないか。安倍晋三首相の関与も含めて疑惑はますます深まった」と語気を強めた。国会が正常化すれば野党の追及も再開されるため、安倍政権の苦境がさらに深まる可能性もある。
前財務事務次官のセクハラ疑惑への対応に財務省が失敗したのを契機に、野党6党は4月20日から国会審議に応じていない。麻生太郎副総理兼財務相の辞任や柳瀬氏の証人喚問、予算委の複数回開催などの野党の要求に政権側が応じず、国会の空転が続いていた。与党側も「無理な要求には応じない。変な前例を作れば野党がつけあがる」(自民幹部)として譲歩の姿勢を見せていなかった。
連休に入り、野党内には世論の批判を懸念し、「そろそろ起き上がって審議した方がいい」(民進党幹部)との声も漏れ始めた。2日朝、柳瀬氏が学園関係者との面会を認める意向であることが報道され、審議復帰の検討が始まった模様だ。辻元氏は「今まで野党がやってきたことは『対話のための圧力』だった。いろいろあったが粘って良かった」と記者団に語った。
辻元氏はその後、自民党の森山裕国対委員長に電話し、政府の働き方改革関連法案に対する立憲の対案を衆院本会議で質疑するよう要請。同法案は野党6党欠席のまま審議入りしており、野党側がスムーズな審議復帰の道筋を探っている模様だ。【立野将弘、村尾哲】
https://mainichi.jp/articles/20180503/k00/00m/010/095000c
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