2018年5月4日金曜日

未成年者誘拐容疑で72歳男逮捕

 島根県警浜田署は4日、昨年7月に当時19歳だった同県浜田市の女性(20)を連れて自室で寝泊まりさせていたとして、同市原町の無職、佐々本薫容疑者(72)を未成年者誘拐容疑で逮捕した。女性は昨年9月から県警が行方を捜して公開捜査。今月3日夕、女性宅から近い佐々本容疑者のアパートで、署員が無事に保護した。佐々本容疑者は「誘拐したつもりはない」と否認している。

 3日午後6時過ぎ、「女性の泣き声がする」と佐々本容疑者のアパート近くの住民から署に連絡があり、駆け付けた署員が「中を確認させてほしい」と言うと佐々本容疑者は素直に応じ、居間で女性が泣いていた。女性にけがはなく監禁の形跡も確認されていない。

 逮捕容疑は、昨年7月中旬ごろ、浜田市内で女性が未成年者と知りながら自室に連れて行き、寝泊まりさせたとしている。

 女性は軽度の知的障害があり、昨年7月14日、近所の寺の夏祭りの練習をした後に帰宅せず、同22日、祭りで偶然会った弟が声をかけたが、答えず立ち去った。家族が9月1日に行方不明届を出し、県警が同14日から公開捜査していた。女性の姉は毎日新聞の取材に「無事見つかり良かった」と話した。

 佐々本容疑者のアパートはJR山陰線浜田駅から南西約1・8キロの住宅街にあり、女性宅と別の地区だが近くにあった。アパートに同居人はいないとみられ、浜田署によると、先月14日と25日の夜、「男女が大声で話している」などと苦情があり、署員が訪れたが、注意などをしただけで女性を発見できなかった。

 佐々本容疑者は野菜を栽培し、近所に分けることもあったという。付近の住民は「昨夏以降、『たたかんで』と女性の声が部屋から聞こえるようになった」と話し、別の住民は「騒がないよう注意すると、(佐々本容疑者は)『うちのが暴れて言うことを聞かん』と言っていたので、他に家族がいると思っていた」と驚いていた。

 県警は被害者が自宅近くで見つかったことについて「これまで目撃情報はなかったが、しかるべき対応はしていた」と説明している。【前田葵、柴崎達矢、根岸愛実】

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https://mainichi.jp/articles/20180505/k00/00m/040/065000c

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