2018年5月2日水曜日

島渡った後、対岸の無人家屋潜伏 29日まで

平尾龍磨容疑者が潜伏していたとみられる家屋(中央)。周辺は住宅が建ち並んでいた=広島市尾道市の向島で2018年5月1日、久保玲撮影

 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から逃走したとして逮捕された受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が、潜伏先の島から本州側へ泳いで渡った後、広島県尾道市の無人の家屋に隠れていたと供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。更に、盗んだバイクで同県竹原市の駅に行き、逮捕された4月30日に広島市に行ったと説明していることも判明。愛媛、広島両県警は、逃走中の足取りについて詳しく調べている。

 平尾容疑者は4月8日に逃走。同30日に広島市南区の路上で22日ぶりに身柄を確保され、単純逃走容疑で逮捕された。

 捜査関係者によると、平尾容疑者は向島(広島県尾道市)の無人家屋などに潜伏した後、24日夜に島を脱出。対岸の尾道市の家屋に29日まで隠れていたという趣旨の話をしている。

 また、その後は尾道市内でバイクを盗んでJR呉線の安芸長浜駅(広島県竹原市)へ。更に30日早朝に電車で広島駅に行ったという。安芸長浜駅近くから、乗り捨てられたとみられるバイクが見つかり、両県警が関連を調べている。

 一方、向島での潜伏先とみられる家屋について、両県警が複数回にわたり調べたにもかかわらず、平尾容疑者を発見できていなかったことも分かった。

 捜査関係者によると、付近で窃盗被害が相次いでいたことから22日ごろに訪問。窓越しに家具などが見えたことから、人が暮らしている家とみて屋内には立ち入らなかったという。

 一方、24日夜になって平尾容疑者に似た人物が近くに設置された防犯カメラに映っていたことが判明。この家を25日以降に再訪して屋内を調べたところ、屋根裏に何者かが潜伏した形跡があるのを見つけた。屋内のテレビで、平尾容疑者が事件に関する報道などをチェックしていた可能性もあるという。

 このため両県警は、島での潜伏先となっている可能性が高いとみて張り込み捜査などをしたが、平尾容疑者は戻ってこなかった。既に島を脱出した後だったとみられる。【小山美砂、李英浩、中川祐一】

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https://mainichi.jp/articles/20180502/k00/00m/040/173000c

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