
堺市で今月2日、あおり運転をする乗用車に追突され、バイクに乗っていた大学4年の高田拓海さん(22)が死亡した事件で、大阪地検堺支部は23日、警備員の中村精寛容疑者(40)を殺人罪で起訴した。追突時の時速は約100キロに達しており、同支部は衝突すれば高田さんが死ぬかもしれないという「未必の故意」があったと判断した。あおり運転による死亡事故で殺人罪が適用されるのは異例だという。
起訴内容は2日午後7時半ごろ、堺市南区の府道で高田さんのバイクに追い抜かれたことに立腹して追跡。時速96~97キロで追突して高田さんを脳挫傷で死亡させたとしている。
大阪府警によると、中村被告は逮捕時に「殺害しようとは思っていなかった」と殺意を否認していた。だが車のドライブレコーダーの解析で、クラクションやパッシングをしながら1キロほど執拗(しつよう)にあおっていたことが明らかになった。中村被告が追突後に「はい、終わり」と話す音声も残されていた。
あおり運転を巡っては、神奈川県の東名高速道路で昨年6月、進路を塞がれた夫婦が死亡する事故があり、警察庁が摘発強化を指示している。【宮川佐知子】
https://mainichi.jp/articles/20180724/k00/00m/040/062000c
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