大阪府警富田林署の容疑者逃走事件で、指名手配中の樋田淳也容疑者（30）の知人男性が、同容疑者が書いたとみられる置き手紙を受け取っていたことが３日、捜査関係者への取材で分かった。男性と連絡を取りたいとの内容で、府警は同容疑者が逃走の手助けを求めた可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者によると、男性は兵庫県尼崎市在住。８月14日夜、同市のＪＲ立花駅前に止めていた自転車に乗る際、ハンドル付近に紙が挟まれているのを見つけた。「ニュースで知っていると思うが」「逃げ続けるか捕まるか迷っている。（紙を）敵には見せないで」との趣旨だった。男性の携帯電話の番号を教えてほしいと求める記述もあった。
男性は数年前に樋田容疑者と知り合い、一緒に自転車で出かけたり食事をしたりしたことがあるという。手紙の内容から、府警は同容疑者が男性宛てに書いたとみている。同容疑者が大阪府と兵庫県を行き来しながら知人に接触しようとしている可能性があるといい、交友関係などを調べている。
樋田容疑者は８月12日夜、富田林署の面会室で弁護士と接見後、面会室を隔てるアクリル板を蹴破り逃走。同14日午前１時ごろ、ＪＲ立花駅付近の防犯カメラに、同容疑者と似た人物が黒いミニバイクで走り去る姿が映っていた。
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