関西エアポートは28日、台風24号が関西国際空港に最も接近する約7時間前に、滑走路を全面的に閉鎖する方針を発表した。航空会社が早期に欠航を決定し、空港が閉鎖されても、足止めされる利用客を最小限にするための異例の措置。30日には近畿に近づくとみられ、台風の進路をみながら閉鎖時間を確定させ、公表する。
空港連絡橋上を運行する鉄道会社などにも通行規制への協力を求める。
台風21号が襲った今月4日に2本あるうちのA滑走路が冠水、ターミナル地下の電源設備も水につかって機能を失った。連絡橋も破損し、台風通過後の便に乗ろうとしていた利用客ら約8000人が空港島内に一時取り残された。
同社は再度の浸水を防ぐため、風が強まる前に、クレーンでターミナル周囲に大型土のうを積むが、設置後は航空機の荷物の運搬や運航が困難になる。クレーンは風速10メートル以上で使えなくなるため、台風の速度を計算すると、最接近の7時間前には作業を終える必要がある。台風が通過しても、再開には数時間かかるという。
空港の状況は公式ツイッターなどで多言語で知らせる。西尾裕専務執行役員は「これまでできる限り航空機を飛ばそうとしたことが、利用客の安心を脅かすことになった。航空会社が乗客に欠航を伝えられる十分な時間を取りたい」と述べた。【蒲原明佳】
https://mainichi.jp/articles/20180929/k00/00m/040/174000c
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