大型で非常に強い台風24号は29日、沖縄・奄美付近を北上した。勢力を維持したまま30日夕から夜に紀伊半島付近に上陸し、時速80キロ程度まで加速しながら日本列島を縦断する見通しだ。1日にかけて近畿から関東の太平洋側で記録的な暴風となる恐れがある。気象庁は「進路の東側は猛烈な風が吹き、特に危険が高まる。日没前に避難してほしい」と呼びかけている。
気象庁によると、台風は29日午後4時現在、那覇市の北約60キロを時速25キロで北北東に進んでいる。中心気圧は950ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は45メートル。風速15メートル以上の強風域は半径500キロを超える。大型で非常に強い勢力のまま上陸すれば、1993年9月3日以来25年ぶりになる。
記者会見した気象庁の梶原靖司・予報課長は「これまでの記録を上回る猛烈な風が予想される」と話した。太平洋側で観測史上1位を更新する可能性があり、東京都心では1938年に記録された最大瞬間風速46・7メートルを上回ることも予想される。梶原課長はまた、「上陸までさらに勢力が発達する可能性もある。東京湾や大阪湾、伊勢湾などでは高潮への警戒も必要だ」と述べた。
29日は沖縄県南城市で観測史上最も強い53・1メートル、那覇市でも50・8メートルの最大瞬間風速を観測。30日は九州南部や四国、近畿65メートル、東海60メートル、関東甲信45メートルなどの最大瞬間風速が予想され、波の高さも最大13メートルの猛烈なしけになりそうだ。
30日午後6時までの24時間雨量は、最大で九州500ミリ、四国と近畿、東海400ミリ、関東甲信150ミリと予想されている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180929-OYT1T50038.html
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