2018年9月24日月曜日

仕事割り振りに「1時間以上」、参加断る事例も

災害ごみの収集所でごみの分別を行うボランティアら(24日午後、北海道厚真町で)=横山就平撮影

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 北海道地震の震源地に近い厚真あつま安平あびら、むかわの3町には、22〜24日の3連休に延べ2000人超の災害ボランティアが集まった。被災地では息の長い支援が求められているが、作業の割り振りなどがうまくいかずに参加の申し出を断った事例もあるなど、課題も浮上している。

 最大震度7を観測した厚真町では24日、道内外から218人のボランティアが参加。町営パークゴルフ場に設けられた災害ごみの収集場では、約30人が、被災住宅から搬出された家財道具を黙々と仕分けていた。参加5日目の室蘭市の福祉施設職員の男性(46)は「被災者のため、これからも参加したい」と話した。

 被災者からの依頼を精査し、ボランティアを適所に割り当てる災害ボランティアセンターは各町の社会福祉協議会が設置、運営しているが、調整作業は簡単ではない。厚真町で参加した室蘭市の会社員の男性(38)は「仕事が割り振られるまで1時間以上待った」と話す。

 雨が予想された3連休初日の22日、厚真町は募集人員を通常の半分以下の50人程度に減らしたが、実際には100人以上が集まった。135人には仕事を依頼したが、数十人は断った。札幌市南区のパートの男性(67)は「力になりたいと思ったのに残念」と肩を落として帰った。

 同町のセンターによると、作業を依頼してきた被災者と連絡が取れなくなることもあり、調整は難しい。担当者は「ボランティアは徐々に減っていくので、参加した人にもう一度来てもらえる努力や広報を考えたい」と話した。

 安平町では、こども園の行事で保護者の参加把握に使っているパソコンのシステムを活用し、ボランティア参加者の資格や特性を事前に登録。円滑な調整に役立てている。同町社協の小川誠一事務局長は「計画人数を上回った場合は緊急の要望に備えて待機してもらうなど、できるだけ善意を断らないよう努めた」と話す。

 むかわ町のセンターの担当者は「被災者からの支援の要望は当初より減ってきたが、次々と新たな要望が生まれる。当面、ボランティアによる支援が必要だ」と話している。

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https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0924/ym_180924_1808619331.html

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