2018年9月16日日曜日

つりひも装着徹底へ 和歌山県警、私服警官にも

 安倍晋三首相を警護していた和歌山県警機動隊の20代男性巡査が実弾入りの拳銃1丁を誤って落とした問題で、県警は今後、つりひもの使用が義務付けられていない私服警察官にも装着を徹底する方針を明らかにした。巡査は私服警官として警察車両から安倍首相の車列を警備しており、つりひもをつけていなかった。県警は近く拳銃の取り扱いに万全を期すよう各部署に注意を呼び掛ける。

 県警によると巡査は14日夜、自民党総裁選の遊説を終えて車で移動する安倍首相を警護するため、車列最後尾の車両の助手席に乗っていた。午後7時50分ごろ、和歌山市橋向丁の県道交差点で、窓から身を乗り出して側道から進入しようとした一般車両を停止させた際、拳銃を路上に落とした。左脇に装着していた拳銃のケースの留め金が窓枠に引っかかって外れたとみられる。

 巡査は直後に車を降りたが拳銃は見つからなかった。県警が約50人体制で捜していたところ、同9時10分ごろになって住民男性が捜索中の警察官に届けた。男性は同8時ごろに歩道上で拾ったが、所用があったためいったん帰宅し、最寄りの交番に届けに行く途中だったという。

 巡査が要人警護に就いたのは今回が初めて。国家公安委員会規則では私服の場合、つりひもの装着義務はないが、県警によると、自己判断でつけている警察官も多いという。【砂押健太、黒川晋史】

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https://mainichi.jp/articles/20180916/k00/00m/040/162000c

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