6日午前3時8分ごろ、北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする地震があり、安平町で震度6強の揺れを観測した。震源の深さは約40キロ。マグニチュード(M)は6.7と推定される。津波の心配はない。札幌市内など道内全域の約295万戸で停電が発生している。火災や家屋の倒壊や土砂崩れも発生しており、消防などが確認を急いでいる。
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震度6強を観測したのは安平町。震度6弱は新千歳空港がある千歳市。震度5強は札幌市北区、苫小牧市、江別市、三笠市、恵庭市、長沼町、新ひだか町など。
北海道で震度6強を観測したのは、計測による震度発表を始めた1996年以降初めて。午前5時すぎに記者会見した気象庁地震津波監視課の松森敏幸課長は「今後1週間程度は最大震度6強クラスの地震に注意する必要がある」と話した。
震央付近を中心に入手できていない震度情報もある。原因は不明だが、停電や通信回路が寸断し、計測機器からデータが入電しなかった可能性がある。震度5弱以上を記録したとみられる観測点は大規模な土砂崩れの起きた厚真町のほか、日高町など7市町で17カ所。
地震は地盤同士がぶつかってのし上がる逆断層型。震源から約10キロの距離には、石狩平野に南北に延びる石狩低地東縁断層帯が存在するが、関連は不明という。
道庁によると、午前9時時点の人的被害は、苫小牧市で男性1人が重傷、軽傷は千歳市と恵庭市で各3人、日高町2人、石狩市1人、負傷程度不明が札幌市87人、厚真町7人で、計104人のけが人が出ている。
札幌市東区では道路が幅1.5メートル、長さ300メートルにわたって道路が陥没した。
北海道厚真町の吉野地区では家屋の倒壊により複数の人が救助を要請しているが、午前8時時点で9人を救助したほか12人の無事を確認。ただ約20人の安否が不明となっている。5人ほどが生き埋めになったとの情報がある。
同町では大規模な土砂崩れが発生していて、陸路での救助が難航している。道は午前6時に自衛隊に対して災害派遣要請を行った。
家屋の倒壊や住民の避難状況は調査中だが、北海道の担当者は「相当数に上ると思われる」とみる。高橋はるみ知事は「地震は前例のない大規模なもの。人命最優先で取り組む」と話した。
北海道電力は全火力発電所を停止している。泊村にある泊原子力発電所の3基の原子炉は地震の前からいずれも運転を停止中。地震後、外部からの電源が供給されていない状態だが、非常用のディーゼル発電機が作動し、燃料貯蔵プールに入っている核燃料は安全に冷却できているという。
NTT東日本によると、午前8時時点で厚真町、むかわ町など道内9自治体の固定電話約3万4千回線で通信障害が起きている。設備の故障が原因といい、復旧の見込みは立っていない。
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